ソニーが2014年にスタートアップ創出のために開始したSeed Acceleration Program。アイデアから事業化、販売、拡大へと一気にビジネスへと広げるスキームを用意するプログラムは現在では、同社オフィス内に社外プロジェクトが入居できる専用スペースを用意するなど機能を強化、名称も「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」へ変更している。サンフランシスコの米国拠点とスウェーデンの欧州拠点構え、これまでに国内外750件の新規事業案件、34件の育成、14事業の立ち上げとビジネスの種"Seed"を育て続けている。
世界で初めてバンド部分にスマートウオッチとしての機能や電池を集約した同社のハイブリッド型スマートウオッチwena(wear electronics naturally)もプロジェクトから育ったビジネス。公式サイトにはそのプロフィールも紹介してあるが、アナログの美しさとテクノロジーの便利さを両立させるコンセプトを製品化している。
27日、同社は起業やアイデアの事業化を目指す個人や組織に向けて、チェックリスト形式の質問に回答するだけで事業計画書などドキュメントを無料で作成できるアプリケーション(Web)を公開した。同社のこれまでの経験からスタートアップに共通する障壁を体系化、簡単な質問に答えていくことで、事業立ち上げに必要な項目の整理や事業計画などのドキュメント作成を無料で行えるものだ。また法人や団体向けの希望者は、チェックリストをもとにしたエントリーシートを作成、SSAPのアクセラレーター(新規事業の専門家)から事業化に関するアドバイスを得られるサービス一部有料のサービスも開始する。