Fossbytesは5月22日(米国時間)、「Huawei's Android Alternative OS: Everything You Need To Know」において、中国の大手通信機器メーカーであるファーウェイがAndroidに代わるオペレーティングシステムを提供開始する可能性があると伝えた。
Googleは米政府の規制を受け、ファーウェイとの一部取引を停止すると報じられた。この取引停止により、今後発売される端末ではGmailやGoogle PlayなどのGoogleのアプリが利用できなくなるとして、世界に衝撃を与えた。しかし、政府のファーウェイに対する輸出規制を一時的に緩和するというさらなる発表を受け、同社との取引を90日間継続するとしている。
こうした動きを受けて、ファーウェイは同社が開発しているオペレーティングシステムの採用を示唆する情報を発信している。Fossbytesはファーウェイ・グループ幹部の余承东氏の発言を引き合いに出し、Huaweiが取り組んでいるオペレーティングシステムに関する情報として次のような内容を伝えている。
- 新たなオペレーティングシステムは未来志向のマイクロカーネルを採用している
- 2019年秋か2020年春ごろのリリースを予定している
- スマートフォンのみならず、タブレットやテレビ、自動車、スマートウェアラブル、おそらくコンピュータも含めて、ファーウェイの異なるデバイスに提供されることになる
- WebアプリとAndroidアプリをサポートする
- Androidアプリは再コンパイルすることで最大60%パフォーマンスの向上を実現できる
Fossbytesは、これまでのファーウェイの活動から同社が既にGoogle Playストアに代わるアプリストアを作成することに成功している可能性があると予想している。また、The Informationの記事「Huawei Consumer Electronics Chief Braces for ‘Tough Time’」の内容を引き合いに出し、新たなオペレーティングシステムの目指すところは「現実的ではない」という指摘があることについても言及している。