欧州連合統計局は5月21日(米国時間)、「Household energy prices in the EU increased compared with 2017|Eurostat」において、2017年後半から2018年後半までの1年間で、1世帯における100kWh当たりの電気料金の平均値が3.5%増加して21.1ユーロになったと発表した。
ただし、過去10年間で最も電気料金が高かった2015年後半の値と比較しても0.1ユーロの増加に収まっているという。最も低かったのはブルガリアの10ユーロ前後、最も高かったのはデンマーク、ドイツ、ベルギーの30ユーロ前後とされている。
同時期のガス価格も5.7%増加している。それでも過去10年間で最も高かった2014年よりも0.5ユーロ低い値だった。最も低かったのはハンガリー、ルーマニア、クロアチアの4ユーロ前後、スウェーデンの12ユーロ前後とされている。電気代に対する税金と課税は世帯電気量の3分の1以上、ガスも税金と課税は4分の1を超えている。
日本の電気料金は契約する会社や料金プラン、使用量によって金額が異なるものの、東京電力エナジーパートナーが提供している試算プログラムを使い(従量電灯B、契約容量40Aと仮定)、総務省統計局が発表している2018年における4人暮らしの平均的な電気料金で計算を行うと、1年間の平均値は100kWhあたり3,000円前後となる。参考までに、本稿執筆時点における21.1ユーロは2,600円前後。