米テラデータは5月22日、次世代アナリティクスプラットフォーム「Teradata Vantage」のas-a-serviceを強化し、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウドにおける大規模クラウド・アナリティクスを推進すると発表した。これにより、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、プライベート/ハイブリッドクラウド環境をIT基盤に活用する顧客に対して、アナリティクス環境の選択の幅を拡大し、柔軟性を提供するという。

現在、クラウド・ベースのas-a-serviceの活用に目を向ける企業が増えており、より迅速に移行、より早く対応、必要に応じて機能を追加できるほか、最新のソフトウェアリリースが維持され、技術的障壁が少ないサービスが求められているという。

今回、追加したサービスメニューは東京リージョンを含むAWS Marketplaceにおいてas-a-serviceを提供する「Teradata Vantage as-a-service through AWS Marketplace」、顧客のデータセンター内にあるオンプレミス環境でクラウドの主な利点を享受できるサービスオプションを提供する「Teradata Vantage as-a-service for On-premises」、ディザスタリカバリ(DR)環境をVantage as-a-serviceで構築し、ハイブリッドクラウド早期災害復旧サービスを提供する「Teradata Disaster Recovery as-a-service(DRaaS)」の3つ。

Vantage as-a-serviceは、AWS、Microsoft Azure、Teradata CloudおよびオンプレミスでVantageを利用できるマネージドサービス。Vantageの機能をスピンアップできることに加え、ビジネス要件の変化に応じたスケールアップ・ダウンができるという。

Vantage as-a-service through AWS Marketplaceは、同社のサービス購入を簡略化するため、Vantageのas-a-serviceを東京リージョンを含むAWS Marketplace上で提供し、すでにAWS Marketplaceを利用していればVantage as-a-serviceの契約を容易に締結することが可能であり、AWSからの毎月の請求書にはVantageソフトウェア、AWSインフラストラクチャ、同社のサービスが一括して含まれる。

Vantage as-a-service for On-premisesは、データセンターからクラウドへの移行が困難な顧客に同社が提供するハードウェア、ソフトウェア、サービスのas-a-serviceパッケージを提供。オンプレミスとクラウドの利点を活用するために、同社は顧客のデータセンター内でVantageソフトウェアとインフラストラクチャのプロビジョニングを実行してから同環境をリモートで監視・管理し、蓄積した知識や既存のワークフロー、手順、ソフトウェアのカスタマイズをそのまま利用できるという。

Teradata DRaaSは、Vantageをオンプレミスでデプロイする企業向けにハイブリッドクラウドによる業務継続性を提供。システムの計画外停止による混乱を最小限に抑えた上で業務の継続を可能としている。同社では、契約した顧客にクラウドインフラストラクチャのプロビジョニングと管理を行い、復旧時間を保証したサービスを提供する。これにより、希望の頻度で自社のデータをクラウドにバックアップし、システムの残り部分を必要な時にスピンアップすることを可能としている。