東京都の品川区教育委員会とNTT東日本は5月20日、2020年度からの小学校プログラミング教育の実施に向けて、プログラミング教育におけるコミュニケーションロボットの有効性を検証するトライアルを同区内の小学校2校で開始すると発表した。期間は5月下旬から6月下旬までを予定している。

  • トライアルのイメージ

    トライアルのイメージ

トライアルでは、NTT東日本のクラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」と、ヴイストンのコミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を使用。

AIロボットコミュニケーションのブロックプログラミング学習ソフトである「ロボットラーニング」を活用した学習として、ロボコネクト上にロボットラーニングのソフトを連携させる。動作指示を記述済みのブロックを組み合わせてSotaを実際に動作させることで、プログラミング的思考を体感的に学習できるという。

また、ロボコネクトが提供し、Microsoft PowerPointと連携するプレゼンテーション機能を活用し、プログラミング活用の実践の場としてSotaを介してプレゼンテーションを行い、わかりやすく伝えるための論理的思考力の向上や表現力の向上などを目指す。

さらに、防災、観光、歴史といった地域特有のテーマを題材に、発表の場を地域の保育園や介護施設、公共の場などの施設で行うことで、自然に子供たちが地域に愛着を持ち、地域とのつながりの深化を図る。

  • プレゼンテーション機能の概要

    プレゼンテーション機能の概要

実際のプレゼンテーションに際しては、Microsoft Officeの操作画面上のメニューに、児童にも分りやすい表記に変更可能というゼッタリンクスのサービス「Dr.シンプラーZ」を組み合わせることで、児童でも容易にスライドの作成できる環境を構築するとしている。

なお、同トライアルで使用する学習教材、教師用指導書、児童用テキストなどについては、放送大学の中川一史教授が監修する。