Microsoftは5月15日(米国時間)、「'How tall is the tower in Paris?' How Bing knows its about the Eiffel Tower」において、同社が提供している検索エンジンBingの内部で使っている人工知能(AI)技術の一部をオープンソース・ソフトウェアとして公開したと伝えた。MITライセンスの下で公開されている。

ソースコードおよびドキュメントは次のページから取得できる。

また、アプリケーション・サンプルや動画などが次のページで公開されており、公開された技術がどのような事例に使うことができるかについて紹介されている。

  • SPTAG (Space Partition Tree And Graph)イメージ図 - 資料: Microsoft提供

    SPTAG (Space Partition Tree And Graph)イメージ図 - 資料: Microsoft

公開された技術はSPTAG (Space Partition Tree and Graph)と呼ばれるアルゴリズムの実装系。この技術を利用すると、ディープラーニングモデルを利用することでベクトルと呼ばれる検索が可能になるとされている。説明によれば、何十億という情報から数ミリ秒での検索が可能になるという。

MicrosoftはSPTAGの利用例として、「パリの塔の高さは？」という質問をした場合、この質問には「エッフェル塔」という単語が含まれてないものの、結果として「エッフェル塔の高さは1,063フィート」という答えを返すことができるようになると説明している。