ソニーと米Microsoftは5月16日、コンテンツストリーミングのクラウドソリューションおよび人工知能 (AI)ソリューションの開発に関する提携を発表した。
「PlayStation」を展開するソニーと「Xbox」のMicrosoftはゲーム機市場で競い合う関係だが、クラウド優先に進むMicrosoftはAzureを用いたゲーム開発やクラウドサービスに力を注ぎ始めている。提携を通じて両社は、それぞれのゲームおよびコンテンツストリーミング・サービスをサポートする将来のクラウドソリューションをMicrosoft Azureで共同開発することを目指す。また、ソニーのゲームおよびコンテンツのストリーミングサービスに、Microsoft Azureのデータセンターによるソリューションの採用を検討する。これらの取り組みには、コンテンツクリエーター・コミュニティのための開発プラットフォームの構築も含む。発表の中で両社は「提携を通じて、世界中の顧客により高度なエンターテインメント体験を提供することを目指す」としている。
さらに両社は半導体とAIの分野でも協力関係を模索する。半導体分野の取り組みは、インテリジェントな画像センサーの共同開発の可能性を含む。クラウドからエッジを横断するハイブリッドな方法でMicrosoftのAzure AIテクノロジーとソニーの画像センサーを統合したソリューションを提供し、企業顧客の可能性を広げる。AIに関しては、ソニーのコンシューマ向け製品にMicrosoftのAIプラットフォームとツールを組み合わせて、直感的でユーザーフレンドリーなAI体験の提供を考えている。