東急エージェンシーとソフトバンク、シナラシステムズジャパン、マイクロアドデジタルサイネージ、Legolissの5社は5月13日、交通広告の新しい価値を生み出すために、Wi-Fiアクセスポイントなどのデータを活用する実証実験を同下旬から実施すると発表した。なお、広告販売も開始している。
実証実験の開始に先立ち、統計的な処理によって十分に匿名化を施した「ソフトバンクWi-Fiスポット」のデータなどを活用し、東急線の主要駅に設置されている8カ所のデジタルサイネージの広告視認可能者数を推定して、各広告の価値を算出。
これにより、広告出稿を検討している広告主に対して、広告視認可能者数を予測するためのデータを提供することで、広告の到達数を基にしたプランニングが可能になるほか、従来の商品設定とは異なる放映時間を分割した放映時間帯指定枠での広告販売を実施し、その枠を購入した広告主に掲出期間中の広告視認推定者数や推定属性などのデータのリポート提供も行うことで、今後の交通広告の出稿を検討するための参考データとして活用できるという。
今回の実証実験で、これまでの交通広告が抱えてきた広告接触および視認状況の可視化といった課題の解決を目指すとともに、今後はデジタルサイネージと連動したスマートフォンへの広告配信をオプションとして用意するなど、交通広告マーケティングのさらなる発展に寄与するための施策を検討していく考えだ。
広告掲出期間は9月2日~29日、8カ所のデジタルサイネージは、TOQサイネージピラー東急百貨店東横店2階、TOQサイネージピラー田園都市線渋谷駅、TOQサイネージピラー東横線渋谷駅ヒカリエ改札前、TOQサイネージピラー東横線横浜駅、TOQサイネージピラー目黒線目黒駅、TOQサイネージピラー東横線/目黒線武蔵小杉駅、TOQサイネージピラー東横線/大井町線自由が丘駅、TOQサイネージピラー田園都市線/大井町線二子玉川駅。
各社の役割の役割として、東急エージェンシーはメディアレップ、実証実験主体会社、ソフトバンクがソフトバンクWi-Fiスポットの提供、統計的な処理によって十分に匿名化を施した当該データの提供、シナラシステムズジャパンが位置情報プラットフォーム提供、スマートフォン広告配信、マイクロアドデジタルサイネージがデジタルサイネージ配信プラットフォーム提供、ウェブ系代理店申込窓口、Legolissがフィジビリティスタディー担当会社、ウェブ系代理店申込窓口となる。