Wineチームは5月10日(米国時間)、「WineHQ - Wine Announcement - The Wine development release 4.8 is now available.」において、Wine開発版の最新バージョンとなる「Wine 4.8」の公開を伝えた。
WineはLinuxやmacOS、*BSDといったオペレーティングシステムでWindowsアプリケーションを実行するための互換レイヤ技術。Wine 4.8の主な新機能や注目点は次のとおり。
- ほどんどのプログラムをPEフォーマットで構築することをサポート
- UnicodeデータをUnicode 12.0へアップデート
- MSIパッチファイルをサポート
- i386における非PICビルドをデフォルトに変更
- ジョイスティックサポートの改善
- アストゥリアスロケールの導入
- 各種バグ修正
Wineは仮想マシンやエミュレータと異なり、Windows APIをPOSIXシステムコールなどにリアルタイムに変換することでWindowsアプリケーションの実行を可能にしている。仮想環境やエミュレータといった方式と比べてパフォーマンスやメモリ消費量の面で利点があると考えられている。