GDBデベロッパチームは5月11日(米国時間)、「GDB 8.3 released!」において、GDB (GNU Debugger)の最新版となる「GDB 8.3」の公開を伝えた。GDBはAda、C、C++、Go、Rustやそのほか各種プログラミング言語に対応したデバッガー。GNU/LinuxやUNIX系オペレーティングシステムのみならず、Windowsといったプラットフォームでも利用可能。

GDB 8.3の主な変更点や機能拡張は次のとおり。

  • RISC-V GNU/Linuxをサポート
  • RISC-V FreeBSDをサポート
  • CSKY ELFをサポート
  • CSKY GNU/Linuxをサポート
  • NXP S12Z ELFをサポート
  • OpenRISC GNU/Linuxをサポート
  • Windowsにおけるネイティブデバッグサポート(Windows XPおよびこれ以降のバージョン)
  • ターミナルにおけるシンタックスハイライトに対応
  • GDBおよびGDBサーバにおけるIPv6のサポート
  • プロセスによって開かれているファイルを表示する機能をサポート
  • DWARFインデックスキャッシュをサポート
  • C++ソースコードのインパイルおよびインジェクションの実験的サポート
  • GDBにおけるPython APIの利用にはPython 2.6およびこれ以降のバージョンが必要
  • GDB: The GNU Project Debugger

    GDB: The GNU Project Debugger

GDBに関する情報は「GDB: The GNU Project Debugger」にまとまっているほか、ソースコードはFTPサイトからダウンロードできる。