電通デジタルと電通、CARTA HOLDINGSの電通グループ3社は5月8日、インターネット広告の新たな取り組みとして、音声コンテンツを提供するプレミアムな媒体のみを対象にした音声広告配信サービス「Premium Audio広告」の提供を開始することを発表した。

電通グループはインストリーム動画広告をプレミアムな媒体とコンテンツのみを対象に配信するサービス「Premium Viewインストリーム動画広告」を従来より提供してきたが、今回その領域を音声コンテンツに拡大。最初の広告配信先は、ラジオ番組コンテンツを放送する「radiko(ラジコ)」と音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」だという。

同サービスは、適切な権利処理が行われた音声コンテンツを保有する媒体のみに限定して音声広告配信を行うため、広告主のブランドを毀損しない「ブランドセーフティ」な環境での広告配信が可能となっている。

また、各サービスにログインしたユーザーに向けて広告を配信するため、機械によって不正にインプレッションやクリックが消化されてしまう「アドフラウド(広告詐欺)」のリスクを限りなく減らすことができるとしている。

サービスの配信には、CARTA HOLDINGSのグループ会社であるVOYAGE GROUPが音声広告に対応できるように拡張開発した広告配信プラットフォーム「PORTO(ポルト)」「fluct(フラクト)」を活用。また、運用にあたっては「People Driven DMP」を利用するということだ。