Microsoftは5月6日(米国時間)、「Announcing ML.NET 1.0|.NET Blog」において、.NETアプリケーションに機械学習の機能を取り込むために設計された機械学習フレームワーク「ML.NET 1.0」を発表した。

「ML.NET 1.0」はMITライセンスの下でオープンソース・ソフトウェアとして公開されている。「donet / machinelearning | GitHub」から取得可能なほか、関連するドキュメントが「ML.NET - An open source and cross-platform machine learning framework」にまとまっている。

  • 資料: Microsoft提供

    資料: Microsoft

ML.NETはクロスプラットフォームで動作する機械学習フレームワーク。開発者はML.NETを利用することで、機械学習に関する専門知識を持っていなくても、機械学習モデルの開発やカスタマイズした機械学習機能をアプリケーションに組み込むことが可能になる。

リリースとしては今回がバージョン1.0だが、すでに研究開発からプロダクトまで10年間ほど利用されており、機械学習に関するさまざまな操作が可能なフレームワークに仕上がっている。

ML.NETはもともとMicrosoft Researchで開発されたフレームワークで、すでにWindowsやBing、PowerPoint、ExcelなどMicrosoftの主要プロダクトで利用されている。このフレームワークを使用することでテキスト分類、感情分析、価格予想といった機能に加えて予測モデル、学習アルゴリズム、データ変換などの操作が可能とされている。