OpenBSDプロジェクトは4月24日(カナダ時間)、「OpenBSD 6.5」において、OpenBSDの最新版となる「OpenBSD 6.5」のリリースを伝えた。alpha版、amd64版、arm64版、armv7版、hppa版、i386版、landisk版、loongson版、luna88k版、macppc版、octeon版、sgi版、sparc64版が提供されている。OpenBSD 6.5は世界中のミラーサーバからダウンロードできる。
OpenBSD 6.5の主な変更点は次のとおり。
- amd64のデフォルトリンカをlldへ変更
- i386のデフォルトリンカをlldへ変更
- RETGUARDによるamd64におけるスタックプロテクタ置き換え
- RETGUARDによるi386におけるスタックプロテクタ置き換え
- OpenSSH 8.0導入
- LibreSSL 2.9.1導入
- OpenSMTPD 6.5.0導入
- Mandoc 1.14.5導入
- スレッドアプリケーションのレイテンシを改善するrwlock pthread実装を導入
- radeonsi Mesa radeondrm(4)ドライバを追加
- KVMパラバーチャルクロック向けのpvclock(4)ドライバを追加
- xhci(4)ドライバにアイソクロナス転送のサポートを追加
- uaudio(4)ドライバにUSBオーディオクラスv2.0のサポートを追加
- Xorg(1)においてsetuidファイルが不要になるように変更
- bgpd(8)の強化
- openrsync(1)、rdsetroot(8)、unwind(8)を追加
OpenBSDプロジェクトは半年ごとに新しいバージョンをリリースしているが、セキュリティに対する関心が高く、さまざまなセキュリティ機能を実装している。世界中で使われているOpenSSHもOpenBSDプロジェクトによって開発が行われている。