伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は4月25日、ヤフーのデータ分析基盤にハードウェアとOSを状況に応じて組み合わせてネットワークを構築する「オープンネットワーキング・ソリューション」を提供したと発表した。なお、ヤフーは3月から新しいネットワークを使い、分析基盤の運用を開始している。

  • ネットワークの構成イメージ

    ネットワークの構成イメージ

オープンネットワーキングは、サーバのようにハードウェアとOSを状況に応じて組み合わせることで、特定メーカーの独自技術に依存することなく、柔軟にネットワークを構築する技術。

今回、LinuxをベースとしたネットワークOSを採用したことにより、オープンソースソフトウェア(OSS)の運用ツールを使い、ネットワーク運用の効率化と自動化を図ることを可能としている。また、米国の大手OTT(Over The Top)事業者が導入しているデータセンターネットワークの設計を採用することで、ネットワーク帯域を有効活用するとともに拡張性の高いネットワークを実現したという。

ハードウェアは、OCP(Open Compute Project:Facebookが2011年にサーバなどのハードウェアの設計図や仕様のオープンソース化を推進する非営利組織として発足したコミュニティ)の仕様に基づいたシャーシ型スイッチ「Backpack」とEdgecore Networksのボックス型スイッチである「AS5812-54T」、OSはLinuxベースのネットワークOSであるCumulus Networksの「Cumulus Linux」、ネットワークはIP Closネットワーク(「Leafスイッチ」および「Spineスイッチ」の複数階層で構成され、帯域の有効活用やスケールアウトに適しているのが特徴)で構成され、その上で仮想的にレイヤ2通信を実現する技術であるVXLAN(Layer3ネットワーク上に仮想的なLayer2ネットワークを構築するトンネリング技術)をそれぞれ採用している。