インテックは4月23日、ロボット開発者向け開発・管理環境ユーティリティである「RDBOX」(A Robotics Developers BOX、アールディーボックス)を、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開すると発表した。GitHubから入手が可能。

  • RDBOXが構築するネットワーク環境のイメージ

    RDBOXが構築するネットワーク環境のイメージ

RDBOXは、同社が2018年9月から評価版アカウントの無償提供を開始した、ロボット開発者向けユーティリティ。ロボット開発者がICT環境を使いやすくするための、ロボット側のエッジ機能とクラウド側の管理運用機能で構成する。

ロボットやIoT機器を数百台単位で連携させる大規模システムの構築などIT技術を活用するにあたり、ROS(Robot Operating System)ロボット開発に携わる技術者のITスキルに多様な差があることがわかってきたという。

同社はRDBOXの提供により、ROSロボット開発者のITスキルを補完し、開発者がロボットの新しい利用形態やサービスを思考、創造できる時間を増やし、市場の活性化を図る。

RDBOXの特徴として、インストールした機器をインターネットとサービスロボットの間に設置すると、ROSロボットに最適化したKubernetes(クーベネティス)クラスタとセキュアで拡張性の高いWi-Fiネットワークの自動構築が可能だという。現在サポートするプラットフォームはAWSおよびオンプレミス環境となる。

また、DockerおよびKubernetesの利用により、ローリングアップデートやロールバックなどの高度な自動配信・自動運用を実現するとしている

同社はロボティクスに関して、多様な分野の複合技術で成り立っており、一社の取り組みでは解決できないことも多く見られると指摘。そこで、サービスロボット普及のための技術的課題や社会的課題を解決するため、同社は今後も各分野の専門家と積極的に交流を図りつつ、研究開発を進めていく方針だ。