NECネッツエスアイ(NESIC)は4月22日、ドローンによる空撮とAIによる自動検知を活用した太陽光パネルの点検サービス(太陽電池モジュール点検サービス)を開発し、6月から提供を開始すると発表した。価格(点検からレポート作成まで1回あたり)は税別で2MWが40万円~、10MWが110万円~。今後、2020年までにドローンを含むロボティクス事業関連で売上累計約20億円を目指す。

新サービスは、サーモカメラを搭載したドローンで空からメガソーラーの太陽電池モジュールを撮影し、空撮した赤外線画像を、NECのAI技術「NEC the WISE」の1つである「RAPID機械学習技術」で解析を行い、レポート提出までを行うサービス。

  • サービス提供イメージ

    サービス提供イメージ

従来、人手で行っていた撮影作業と目視点検、レポートの作成を自動化することにより、作業にかかるコストを約60%以上削減(約40MW相当規模の発電所における年間費用の同社想定比較)するなどの費用削減を実現するほか、撮影から異常カ所特定、レポート作成までの時間を4分の1以下に短縮し、早期にメンテナンスを行うことで、安定した売電収入を確保するとしている。

  • 異常カ所検出イメージ

    異常カ所検出イメージ

同社は、大型のメガソーラーの受注実績を有しており、その中で蓄積した100万枚以上の空撮データを用いてAIに学習させることで、新サービスにおける異常検知率は90%以上を実現しているという。加えて、要望に応じてドローンの飛行申請、空撮、解析、レポートの自動化に加え、同社の保守サービス体制を活用し、モジュールのメンテナンスサポートまでをワンストップで提供することも可能。

なお、第1号ユーザーとして三峯産業が保有している約2MWの発電所において、新サービスの提供を開始する。