米Nutanixは4月16日(現地時間)、同社認定のKubernetesソリューション「Nutanix Karbon」の一般提供を開始すると発表した。新ソリューションは、Nutanix Cloud Nativeスタックの一部で、本番対応のKubernetes、Kubernetesアプリケーションの永続性、動的コンテナの可観測性と監視、マネージドデータベースの導入・管理が容易な単一のソリューションとして提供される。

今回の発表により、Nutanixの顧客企業は信頼性、自動化機能、セキュリティ、効率性に優れた各種サービスとNutanix Enterprise Cloud Platformを活用して、仮想マシンとコンテナベースの両方のアプリケーションをオンプレミスで開発・実行できるようになるという。

プライベートクラウド環境におけるKubernetesの簡単・迅速な導入や、Container Storage Interface(CSI)ドライバによる永続的なブロック/ファイルストレージ、クラウドネイティブアプリケーション、利用可能なAmazon S3互換ストレージの可観測性などのメリットは、Karbonに加え、「Nutanix Volumes/Files」「Nutanix Buckets」「Nutanix Xi Epoch」「Nutanix Era」で構成されるNutanix Enterprise Cloud Platformの活用で実現するとしている。

Nutanix Volumes/FilesはKubernetesに高性能ストレージを簡単に追加できるほか、Nutanix Bucketsはスケールアウトを無停止で行いつつ、全体的なコストを削減するソフトウェア定義型のオブジェクトストレージソリューション。S3互換のREST APIインタフェースを採用することで、TBからPBの非構造化データを処理できるように設計されおり、消失訂正符号、圧縮、重複排除をネイティブで活用することで、容量の利用率を最適化でき、今夏の一般提供開始を予定している。

Nutanix Xi Epochは、クラウドネイティブ・アプリケーション向けの可観測性/監視サービスとなり、250種類以上のテクノロジーのネイティブ統合を活用することで、分散型のアプリケーションアーキテクチャに対して、リアルタイムの包括的な可視性を提供する。アプリケーション、インフラストラクチャ、オーケストレーション管理の課題に対しインサイトを得て、クラウドネイティブアプリケーションの信頼性とパフォーマンスの向上を可能としている。

Nutanix Eraは、データベースのプロビジョニングとライフサイクル管理(LCM)をシンプルでインビジブルな(意識する必要のない)運用を実現するデータベース管理ツール。サービスの第1弾として提供される、ワンクリックのデータベースプロビジョニングとコピーデータ管理(CDM)により、データベースのプロビジョニング、クローン作成、レフレッシュ、バックアップは任意の時点で数分間で行うことができるという。