ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは4月16日、開発環境「Unity」の最新バージョン「Unity 2019.1」をリリースしたと発表した。最新版では、300近い機能追加・改良が実装されている。

  • 「Unity 2019.1」の画面

「Unity 2018.1」では、スクリプタブルレンダーパイプライン(SRP)と Shader Graphをプレビュー版として公開したが、「Unity 2019.1」では製品版となり、LWRPとShader Graphを製品の開発に推奨できる状態となった。

また、ランタイムでのアニメーションリギングが導入されており、アニメーションの仕上がりに関わる細部の調整を行いやすくなるという。Timeline のパッケージも検証済みとなり、新しく使用可能となるTimelineのSignal機能を使えば、Timelineからシーン中のオブジェクトに簡単にアクセスすることができる。

加えて、モバイルプラットフォーム向けの改良も多数盛り込まれており、例えば、アプリを再ビルドせずにパッチをビルドする機能の導入により、開発中のイテレーションをより高速化することができる。

そのほか、Mobile Adaptive Performance(プレビュー版)はデバイス温度の変化や、ゲームがランタイムでCPU バウンドとGPUバウンドのどちらになっているかに関する情報を開発者に提供し、モバイルゲーム開発におけるデバッグ作業や開発ワークフローを全体的に改善する。Linux 向けの Unity エディターのプレビュー版も提供される。

同社は引き続き、高パフォーマンスでマルチスレッドに対応したData-Oriented Technology Stack(DOTS)の開発を進めており、Burst Compilerは「Unity 2019.1」でプレビュー版から正式版になる。