富士通とネッツトヨタ瀬戸内は4月17日、ネッツトヨタ瀬戸内が試乗車などの遊休車両を利用した従業員向け乗合通勤に富士通のクラウドサービス「FUJITSU Mobility Solution SPATIOWLオンデマンド交通サービス」を採用し、4月17日から運用を開始したと発表した。第1弾として、ネッツトヨタ瀬戸内中央店(愛媛県松山市)の従業員を対象に運用開始し、9月までに全7店舗(遊休車両200台、従業員250名)での運用を予定している。
今回、運転手や乗合者となる従業員が事前に専用WEBページで申請した住所や、出発・乗合希望時刻、車両の空き状況などの情報を「オンデマンド交通サービス」上でマッチングさせ、出退勤時の効率的な乗合通勤を支援する。
これにより、乗合通勤に使用する車両についても稼働状況の可視化が可能とし、営業時間前後に遊休状態となる試乗車などを活用するため、車両を有効活用できるほか、乗合によって社内コミュニケーションが活性化され、出社・帰宅時刻の平準化が進むことで、時間や効率を意識した働き方改革にもつながるとしている。
今後、両社は乗合通勤サービスの改善、拡大にむけて継続的に検討を行い、通勤費補助削減やマイカー通勤している従業員の自家用車維持費用負担の軽減、さらには地域社会に対して通勤時間帯における渋滞緩和の実現を目指す考えだ。
地域・企業・従業員の三者がWin-Win-Winとなる関係を構築し、同様の課題を抱える地域・企業への展開を推進することに加え、ネッツトヨタ瀬戸内は同サービスを実施する中で蓄積したノウハウを活かし、シェアリングビジネスへの参入に向けた新しいビジネスモデルの検討を行う。