セールスフォース・ドットコムは4月16日、日本における企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、クラウドに対応可能なエンジニアの育成を促進するとともに、システムインテグレーションパートナー(SIパートナー)拡大を図るための新たなプログラム「DXアクセラレーション」を展開していくと発表した。

新プログラムは、第4次産業革命に対応できるエンジニアの拡充と、Salesforceを活用した、システムの構築・運用するSIパートナーが、Salesforceのエコシステムに参画しやすい環境を提供するもの。

同社は、日本におけるエンジニア育成およびパートナー拡大に向けて、大きく3つの施策を行っていく。

1つ目の施策は、キャリアチェンジ支援を通じて、エンジニア不足へ対応するもの。パートナー企業の採用イベントを支援、働く女性のキャリアチェンジを、人材紹介・人材派遣会社と協力して支援、大学の就職支援センターと大学生のIT人財化に向けた取り組みを行い、インターンシップを行うエンジニア候補生の拡大をパートナー企業とともに実施、オンライン体験学習プログラムTrailheadを個人・法人に提供。Salesforceの全般的な学習や、AIやモバイルアプリケーション開発など、第4次産業革命に対応した人材の育成などを実施する。

2つ目の施策は、コストを抑えたエンジニア育成の仕組みを提供するもの。新たにパートナーに参画した企業に、講座の一部を無償提供して認定アドミニストレーター取得者の拡大を図る。myTrailheadでは、Salesforceの導入経験が豊富なパートナー各社のノウハウを使った独自の学習コンテンツを、新規参入パートナーに提供する。

3つ目の施策は、継続的な仕事の創出を支援する仕組みを提供するもの。パートナーマッチング制度を制定して、Salesforceの導入経験豊富なパートナーと新規パートナーが一緒に組んで、プロジェクトを受注する仕組みを推進する。また、SalesforceのCustomer Success(定着化)の方法について、パートナー企業にレクチャーを行い、導入企業先での定着化を促し、さらに顧客満足度調査の結果をパートナー企業にも共有して、顧客の声をパートナー企業にも共有する体制を確立する。