UiPathは4月15日、「UiPath Orchestrator」をMicrosoft Azureで稼働させる際の環境構築を短期間で完了できる「UiPath Orchestrator (WebApp with SQL)」の提供を開始した。UiPath Orchestratorは、RPAソフトウェア「UiPath」で作成したロボットのステータス監視機能や実行ログ分析機能などを提供するツールとなる。

ロボットが稼働する端末が増えると、プログラム更新時のアップデートに時間と手間がかかるほか、セキュリティ面でのガバナンスも難しくなることから、UiPath Orchestratorは10台以上のロボットを管理する場合に導入を推奨している。

Azure Marketplaceを通じて提供するUiPath Orchestrator (WebApp with SQL)は、ARM(Azure Resource Manager)機能を活用することで、UiPath Orchestratorの実装と構成に必要な工数を削減するテンプレートとなり、Azure上にUiPath Orchestratorを構築する際に、提供する手順書に沿っていくつかのパラメータ設定を行うだけで、環境構築を完了することができるという。

また、UiPathを利用する多くの企業は本番環境に加え、開発環境と検証環境を用意しているが、この場合もそれぞれの環境向けのサーバ構成を容易に行うことを可能としている。

UiPath Orchestratorは、Microsoftのテクノロジーで構成されているためAzureとの親和性が高いことに加え、UiPath Orchestrator (WebApp with SQL)は、PaaSを中心としたコンポーネントを利用していることから、ユーザー企業は簡単かつ安価に利用できるという。

そのほか、同社は同ツールのリリースに併せて、日本語版の「Azure環境 UiPath Orchestrator シングル構成 構築手順書」も提供を開始している。