マイナビは4月15日、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に実施した「2020年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。
同調査は、2020年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生を対象に、2018年12月1日~2019年3月21日(2019年卒は2018年2月1日~2018年4月10日)の期間、WEB入力フォームによりアンケート調査したもの。有効回答の総数は4万8,064名(うち文系男子が13,341名、文系女子は19,811名、理系男子は8,789名、理系女子は6,123名)。
まずは、学生の「企業選択のポイント」に関しては、「安定している会社」(39.6%、前年比6.6pt増)が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(35.7%、前年比2.4pt減)を抜き、2001年卒から開始した集計方法以来、初めて1位となり、男子については4割を超えた。
このほか、「給料の良い会社」(19.0%、前年比3.6pt増)や、「休日、休暇の多い会社」(12.2%、前年比2.1pt増)が前年よりも数値を伸ばし、安定を求めるとともにワークライフバランスが成立するような職場で働きたい傾向が読み取れる。
一方、学生が「行きたくない会社」についての質問には、「ノルマのきつそうな会社」(34.7%、前年比3.8pt増)が、昨年まで19年連続1位であった「暗い雰囲気の会社」(28.5%、前年比3.3pt減)を抜き、トップになった。
また、4位の「転勤の多い会社」(23.6%、前年比3.7pt増)が、昨年4位の「仕事の内容が面白くない会社」(18.4%、前年比2.4pt減)を上回り、3位の「休日・休暇のとれない(少ない)会社」(24.9%、前年比0.5pt減)に迫る勢いで、希望の勤務地や自分のペースで働ける企業を好む傾向が見て取れる。
なお、調査結果の詳細は、新卒採用サポネットで公開されている。