日立製作所は4月11日、SDGsやSociety 5.0の実現に向け、オープンな協創による新たなイノベーション創生を加速するための研究開発拠点として、東京都国分寺市にある中央研究所内に「協創の森」を開設した。
協創の森では、世界中からユーザー企業やパートナーを招き、社会課題の解決に向けたビジョンを共有すると共に、アイデアソンやハッカソンなどを開催して新たな事業機会を探索する。
また、同社のIT、OT(Operational Technology)、プロダクトの知見やコア技術、顧客協創方法論である「NEXPERIENCE」、「Lumada IoTプラットフォーム」を活用しながら、アイデア創出、ラピッドプロトタイピング、実証のサイクルをスピーディに繰り返すことで、事業シナリオを構築し、グローバルにイノベーション創生を加速するとしている。
新拠点の開設に合わせ、東京・赤坂に拠点を置いていた東京社会イノベーション協創センタを国分寺に集結し、これまで国分寺で取り組んできたサイエンスに基づく先端研究と顧客協創とを融合させることで、ユーザー企業やパートナーに一層寄り添い、革新的なイノベーションを迅速に創生するという。
同拠点では、ユーザー企業と日立が1対1で行う協創に加えて、世界中からユーザー企業やパートナーを招き、日立の研究者やデザイナーとオープンな協創を行い、新たなアイデアを生み出す。
協創の森内に新設した、350名を収容可能な「日立馬場記念ホール」では、SDGsやSociety 5.0の実現に向け、社会課題や破壊的技術テーマに関して深く議論し、問題提起や将来ビジョンの発信を行う。
これを受け「NEXPERIENCEスペース」において、アイデアソンやハッカソンを通じて新たなアイデアや解決策を創出。さらに、「プロジェクトスペース」で日立の先端技術やLumada IoTプラットフォームなどを活用したプロトタイピングと実証をスピーディに繰り返し、イノベーションの創生を加速する。
これらを実現するために「協創の森パートナープログラム」を立ち上げ、ユーザー企業やパートナーと連携したプロジェクトを開始する。