NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、オランダ スキポール国際空港に近いエリアに「オランダ アムステルダム 1 データセンター」(AMS1)を開設し、6月1日よりサービス提供を開始すると発表した。

  • 「オランダ アムステルダム 1 データセンター」の外観イメージ

同社として、オランダに保有する初めてのデータセンターで、ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペインに続く欧州で7カ国目の展開となる。

サーバールーム面積約4,000m2(1,600ラック相当)を保有し、今後需要に応じて、最大約16,000m2(6,400ラック相当)、総電力供給容量約40MWまで拡張していく予定だという。

同社によれば、アムステルダムは、欧州においてフランクフルト、ロンドン、パリと並び、FLAPと呼ばれる4大データセンター市場の1つで、世界最大のIX(インターネット・エクスチェンジ)があり、欧米間を結ぶ通信ケーブルが14本通る、欧州随一のネットワーク集積地であることから、データセンター需要は欧州トップクラスの急成長を続けているという。

同データセンターは、電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備は、すべて冗長化し、建物地下部分を完全防水構造にすることで、浸水を防ぐという。

サーバールームなど重要施設への入室は、多段階の非接触ICカードによる入室制限を基本とし、生体認証装置の設置運用など、さらに高度なセキュリティ対策を講じるカスタマイズも可能だという。また、建物内外の監視カメラに加え、建物周辺の防犯センサー、車両進入路への侵入防止ゲートの設置など、充実した不正侵入防止策を確保しているという。