Armは、同社のプラットフォームである「Arm Treasure Data eCDP」の機能拡張を行ったことを4月11日に発表。併せて、この内容について説明会を開催した(Photo01)。
旧Treasure Data(現在はIoT Service GroupのData Business Division)が提供するTreasure Data eCDPの提供するものそのものは、昨年Armに買収された時から変化は無いが、目立った変化というかその後の主な出来事としては
- Gartnerによって、Magic Quadrantに位置付けられた(Photo02)。ここに名前が出たことで、これまでよりもずっと大きな企業からの引き合いが増えたとの事。
- 日本マーケットでCDP(Customer Data Platform)/DMP(Data Management Platform)のデファクトの位置を獲得した(Photo03)。
- Best Customer Data Platform 2019を受賞した(Photo04)。
といった事があったとする。
さて今回の本題である最新機能他であるが、
- シンプルに操作可能なグローバルナビゲーションを提供。これにより、非エンジニアにも使いやすくなった(Photo05)
- 他のサービスとの連携を強化(Photo06)
- ドイツに欧州データセンターを開設。この4月から利用可能になった(Photo07)
の3つが挙げられている。
もっとも、これらは4月11日に急に可能になった、という話ではなく、これまで継続して進められてきたもので、まとめて発表を行ったという形だ。
例えばTAPADとの連携であるが、コチラにもあるように、2017年11月の時点でTreasure CDPとの連携を進めている事が明らかにされている。
またここには入っていないが、今年3月7日にはDataRobotと連携が行われるなど、eCDPの機能は随時拡張され続けている。
連携機能一覧は同社Webサイトにまとめられているが、すでに100を軽く超えている。
こうした事もあってか、すでに国内では350社超の導入実績があるとされており、今回の説明会でも導入事例が2つほど紹介された。1つがKakaku.com(Photo08)で、従来、自前で開発していたツール類をeCDP上に集約することで、大幅な集計時間の短縮と、なによりマーケティング担当者が自分でデータ集計が出来るようになった、とする(Photo09)。
またデサント(Photo10)もeCDPを使って仕事改革が可能になった、とする。
なお、芳川氏は締めくくりとして、以前と同じく、「既存の企業がDigital Disruptorに単独で対抗するのは難しいが、Arm Treasure Dataと組むことで、彼らに対抗することが出来る」という趣旨の発言を行っており、Arm Treasure Dataとしてのさらなる飛躍を目指すとしていた。