サン電子は、4月10日~12日にかけて東京ビッグサイトにて開催されているIoTならびにM2M業界関係者のための商談展「第8回 IoT/M2M 展【春】」において、アニモと共同で開発した、「音響&振動 AI診断ソリューション」のデモを行っている。
同ソリューションは、サン電子のIoT/M2Mリナックスゲートウェイ「Rooster NSX7000」に、アニモが開発した音響に特化したAI診断ソフトウェアを搭載することで、安価なマイクだけでモーター軸やベアリング、壁、配管などにおける異常を診断することを可能としたもの。
音響といっても、音の大きさである音圧を取得しているわけではなく、パルス数や重心周波数、高域低域比などの値を取得して、それを正常値と比較することで、コンポーネントのどこの部位が悪いのか、といった知見を収集することで、ゲートウェイによる診断を可能としたという。
また精度も人間の診断精度99.8%を越える99.9%以上とのことで、エッジAIとして、打鍵などで異常検知を行っている現場などへの適用を目指すとしている。
最短7分でIoT化を実現する「おくだけセンサー」
このほか、同社ブースでは電源を入れてデータを見るところまで最短7分で可能とするかんたんIoTセンサー「おくだけセンサー」のデモなども行われている。
おくだけセンサーは、IoTに必要なものと設定をすべてパッケージ化したソリューション。SIMの通信設定済みゲートウェイとエッジデバイスはすでにペアリング済みで、クラウドとも連携設定済み、そしてダッシュボードとも連携済みで、すぐにデータの様子を見ることができることが特徴となっている。
2018年11月より提供を開始しているが、最近では用途に応じたカスタマイズなども手がけるようになってきており、幅広い分野で活用が進みつつあるとしている。