ヤフーは4月9日、10月から予定しているデータソリューションサービス「DATA FOREST(データフォレスト)」の提供開始に先立ち、参画企業・自治体の募集を開始し、サービスの体験・共創拠点「DATA FOREST LAB」を同社の紀尾井町オフィス内に5月29日から開設すると発表した。

DATA FOREST LABは、企業や自治体が持つデータとYahoo! JAPANのビッグデータを掛け合わせて分析を行い、そこから導き出されるインサイトを提供し、企業や自治体の事業の創造や成長を支援するDATA FORESTを先行体験できる拠点。

同拠点では、データに基づいて事業課題の解決を目指す企業や自治体がDATA FORESTで提供予定の機能や開発中の機能の一部を無料で利用できる。

また、企業や自治体が各種機能を用いて、商品やサービスの開発・改善をはじめ、あらゆる事業活動に役立つインサイトを導き出せるように、データ活用のセミナー、同社のデータアナリストによる支援、データ分析を通して参画企業・自治体同士で情報交換できる仕組みなどを提供。同社は、利用者からのフィードバックや機能の利用状況などを踏まえ、DATA FORESTの機能改善・新機能創出につなげていくという。

開設当初は、10月から提供予定の生活者の興味関心を可視化する機能「DATA FOREST INSIGHT People」の一部を利用でき、利用者は特定キーワードと一緒に検索されているキーワードや、特定キーワードを検索しているユーザー群の行動特性などを、ランキングや規模の推移といった形式で閲覧できる。

性・年代・エリア別で抽出した分析も一部可能としており、生活者の潜在ニーズやトレンドといったインサイトを導出し、事業活動に役立てることを可能としている。提供機能は順次拡大し、利用者の体験向上を目指す考えだ。

拠点の利用にあたってはDATA FOREST公式ウェブサイトより申し込み、データ利活用の状況や機能の活用方法を踏まえた審査と契約が必要となる。最初の募集の利用期間は5月29日から10月31日までで、利用料は無料。消費者向けに商品やサービスを提供している事業会社や自治体をはじめ、さまざまなタイプの企業・自治体が対象となる。