SCSKは4月9日、AIモデル構築ツールキット「SCSK Neural Network toolkit」(以下、SNN)のバージョンアップ版である「SNNバージョン2」を開発し、これを活用したサービスの提供を開始することを発表した。

  • SNN構成図

    SNN構成図

SNNは、深層学習技術を用いた画像解析、センサーデータ解析の実装済みモデルを複数備え、これにユーザーが持つデータやノウハウを追加学習させることで、ユーザー独自のAIモデルを構築するAIモデル構築ツールキット。

発表されたバージョンアップ版「SNNバージョン2」では、学習/検証/テスト用の各種データセットおよびアノテーションデータ、学習処理の履歴と作成した学習済みモデル、学習済みモデルを使った推論処理の履歴と推論結果といったAIモデル構築における管理タスク支援機能が強化された。

また、従来のコマンドラインインターフェースに加え、より直感的に使えるグラフィカルユーザーインターフェースが整備されるなど、ユーザーインターフェースの強化が図られている。これにより、AIモデル構築の生産性が大幅にアップし、ビジネス課題の解決をより迅速に実現するとしている。

最新版の特長として、8種類の画像解析モデルと3種類のセンサーデータ解析モデルの計11種類の実装済みモデルを備え、モデルの実装を行うことなく多様なビジネス課題の解決が可能となっている。利用要件に応じて、クラウド環境/オンプレミス環境のどちらでも利用できるほか、作成したAIモデルをエクスポートすることにより、エッジデバイスを含むさまざまな環境上でAIモデルを稼働させることが可能となっている。