NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月8日、コンタクトセンターを運営する企業向けにAIで通話内容の高精度なテキスト化を可能にするサービス「COTOHA Voice Insight」の提供を開始した。価格は初期費用が10万円(税別)、月額利用料が25万円(同)~。
新サービスでは、コンタクトセンターにおける通話の録音ファイルを専有型のセキュアなクラウド上にアップロードすることで、通話内容をテキストファイルに一括変換することができるという。蓄積された音声データを専有型のクラウドサーバ上に閉域網経由でアップロードすることにより、テキストデータへの一括変換をセキュアに実現することができ、変換したデータは活用しやすいcsv形式でのダウンロードを可能としている。
日本語の発話内容(音声データ)を高精度で認識し、テキストデータに置き換えることができる「COTOHA API」の音声認識を活用。同APIはNTTグループのAI関連技術「corevo(コレボ)」の研究成果を活用し、人間の声を深層学習で分析できるほか、雑音に強い独自の音響モデルと発話区間検出技術により、高い認識率を実現しているという。
また、新サービスで利用する音声認識APIは、コンタクトセンター向けのチューニングを実施しているため、コンタクトセンター内の業務でよく使われる単語を正確に認識することが可能でし、テキスト化したデータの活用イメージを体感してもらうためお試し機能として、可視化ツールを無償で提供する。
さらに、商品名やサービス名などの単語を管理画面から簡単にユーザー辞書へ登録することができ、音声認識の精度を高めることが可能としており、最大5000語まで登録することができる。
加えて、機密性の高い情報を含む通話データをセキュアに扱うため企業ごとに専有型のクラウドサーバを提供するほか、クラウドサーバへの接続はインターネットではなく企業向けの閉域網接続のみで行い、ネットワークのセキュリティも確保するとしている。そのほか、クラウドサーバー上のファイルを一定期間で自動削除する機能も備えている。