丹青社は、ブロックチェーンを活用して日本のアートや工芸作品を国内外に発信していくサービス「B-OWND」(ビーオウンド)を5月10日より開始する。公式サイトは既に開設されている。
「B-OWND」は、日本の工芸家やアーティストと世界各国のコレクターや評論家、キュレーターを繋ぐプラットフォームとして情報や作品の発信、レビューやマーケット機能を持ち、従来展示会でしか販売・購入できなかった作本を国内外に発信する機会の拡大を目的にしているが、プラットフォームにブロックチェーンを活用している。
同一のものは存在しえない作品の世界。真贋や流通管理など、東京大学発のスタートアップ企業であるスタートバーンの"アートブロックチェーンネットワーク"をここに活かしている。購入や評価など作品の来歴をブロックチェーンで管理することで作品価値を担保、見える化することで価値を高められる。また、アーティストが取引代金を選択取得できる「還元金モデル」の実装など、アーティストの活動支援を進めることも記している。
4月4日時点では、下記のアーティストの参加が発表されている(五十音順・敬称略)。
市川 透(陶芸家)
加藤亮太郎(陶芸家)
古賀崇洋(陶芸家)
田辺竹雲斎(竹工芸家)
谷川美音(漆芸家)
中村弘峰(人形師)
奈良祐希(建築家・陶芸家)
ノグチミエコ(ガラス作家)
古垣彰拡(陶芸家)
若宮隆志(漆芸家)
公式サイトにはアーティストからのコンタクトフォームも設置されており、随時追加されていく予定だ。丹青社は、ホテルや商業施設、美術館・博物館などの文化的空間と年間約6000件の空間づくりを手がけているが、アーティストや工芸作品を取り入れるなど日本の文化芸術を活かした空間ずくりを進めている。
なお、4月19日(招待券所持者のみ)/4月20日にはBINARYSTAR イベントスペース(東京都中央区銀座1丁目 8-19 キラリトギンザ11F)でアーティストを招いたB-OWND」オープン プレイベント(無料/事前申し込み不要)も予定している。