宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月5日に実施した衝突装置(SCI)によるクレーター生成実験において、分離カメラ「DCAM3」がSCIによって起こったであろう小惑星リュウグウからのイジェクタ(噴出物)を撮影することに成功したことを明らかにした。

はやぶさ2の津田雄一プロジェクトマネージャは、「こんなに早く画像が出せるとは想像していなかったが、ベストの中のベストの結果を出せた」と、今回の成果についての評価を行った。

なお、DCAM3はアナログカメラとデジタルカメラを搭載しており、今回公開された画像はアナログカメラのもの。今後、もっと鮮明な画像を撮影したデジタルカメラからのデータもはやぶさ2から送られてくる予定で、それによる詳細な解析を行っていくとしている。

  • DCAM3によるSCI作動時に撮影されたリュウグウ表面のイジェクタ
  • DCAM3によるSCI作動時に撮影されたリュウグウ表面のイジェクタ
  • DCAM3によるSCI作動時に撮影されたリュウグウ表面のイジェクタ。SCI作動時刻は2019年4月5日11時36分(機上時刻、日本時間) (C)JAXA、神戸大、千葉工大、産業医科大、高知大、愛知東邦大、会津大、東京理科大