宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月4日23時47分ころ(日本時間)、クレーター生成に向けて小惑星リュウグウへの降下を続けている小惑星探査機「はやぶさ2」が、計画通りに降下速度を秒速40cmから秒速10cmへ減速したことを確認したと明らかにした。

また、これを受けてGate2の状況確認を実施。問題がないことを確認したことから、運用の継続を「Go」と判断した。

これによりはやぶさ2は4月5日の9時44分ころに最終的な衝突装置(SCI)の分離判断を行い、問題がなければ11時13分ころにSCIを分離、その40分後の11時53分ころにSCIが作動する予定となっている。

なおJAXAでは、SCIの分離の手前ころまで、SCI運用で得た航法画像のリアルタイム配信を行っており、徐々にはやぶさ2がリュウグウに近づいていく様子を見ることができる。

  • はやぶさ2

    地上時間4月4日23時47分(日本時間)に受信したはやぶさ2からの航法画像。撮影した際の高度は約5km (C)JAXA