ディー・エヌ・エー(DeNA)は4日、ヘルスケア事業を加速させるためChief Medical Officer(CMO/最高医療責任者)を設置することを発表した。
同社は2014年には、一般向け遺伝子検査サービス「MYCODE」を開始。歩数データや栄養管理、健康診断管理などポイントやギフトと連動して楽しみながらアプリで健康情報を入手できる健康増進支援サービス「KenCoM」、ドコモ・ヘルスケアとの共同開発によるウォーキングアプリ「歩いておトク」など健康サービスを展開しているが、今年に入ってからは2月にメットライフ生命、3月に朝日生命と業務提携を発表。ヘルスケア分野でも他社との協業を増やし、サービス開発に注力している。
CMOには医師資格を有し、厚生労働省健康局健康フロンティア戦略室、結核感染症課や内閣官房 新型インフルエンザ等対策室などを経歴として持つ三宅邦明氏が就任。同社では、民間企業や研究機関との共同研究を進めているが、"自社として医学的専門性を強化し、これらのサービスを一元的に統括するとともに各種ステークホルダーとの連携を強化していくことが必要な段階に来ている"と企業として最高医療責任者を設置する背景を説明している。
また注力する分野として、
・「KenCoM」の更なる進化
・認知症をはじめ他の領域での事業展開の加速化
・がんを早期発見する血液検査システムの共同開発の本格化
を挙げている。