デロイト トーマツ コンサルティングは、「世界の小売業ランキング2019」日本語版を公開した。同社Webサイトからダウンロードできる。
調査開始から22回目を迎える同ランキングは世界各国の2018年6月までを期末とする事業年度(2017年度)の公表データを地域やセクターなど詳細に同社が分析するものだ。
ランキングでは、21年以上連続の1位米Walmartに続き2位米Costco Wholesale、3位のThe Krogerと前回と同様の順位だが、Amazonが売上高成長率25.3%でランキングを2つ上げ4位に浮上。北米地域での売上高が33%増加しており、レポートではプライム会員向け配送サービスなどの継続的な価格引き下げ、確実な在庫確保、休暇シーズンのショッピング急増などを要因に挙げている。5位はドイツのSchwarz Groupとなる。
上位250社の総小売売上高は、4兆4100億米ドルから4兆5300億ドルへ増加するが、平均純利益率(純利益/売上高)が3.2%から2.3%へと減少、レポートでは売上高成長率をより重視する傾向を示していると分析。新たに250社に加わった企業には、日曜消費セクターを柱とするドイツのMetro AGが26位、欧州最大の家電小売企業Ceconomy AGが40位、データ利用改善で上昇したという中国の小売企業Wumart Holdingsが187位など新たに16社が加わっており、日本からは大創産業が245位にランクインしている。