マイクロソフトとBMW Groupは4月3日、パートナーシップを締結し、オープンテクノロジフレームワークと業界の垣根を超えたコミュニティによって生み出された「Open Manufacturing Platform(OMP)」を発表した。
この新たな構想は、製造業においてより迅速でコスト効果の高いイノベーションを可能にすることを目的としたもの。
自動車産業やさらに幅広い製造業全般におよぶ「Open Manufacturing Platform(以下、OMP)参加企業によって共有される、スマートファクトリーソリューションの開発を支援するという。
これにより、一般的な産業上の課題に対応するほか、未来の産業用IoT開発を大幅に加速し、価値実現までの時間の短縮、および生産効率の向上を目指すという。
産業用ユースケースやサンプルコードを活用することで、コミュニティメンバーやその他のパートナーは、自社データへの管理権限を保ちつつ、自らサービスやソリューションが開発できるようになる。
OMPはMicrosoft Azureの産業用IoTクラウドプラットフォーム上に構築されており、オープンな産業標準とオープンなデータモデルに基づいたオープンソースコンポーネントによる参照アーキテクチャの提供を目指すということだ。
現在、より広範囲のOMPコミュニティが形成されつつあり、さらなるパートナーの募集が行われているという。OMP諮問委員会では、まず4〜6社とパートナーシップを結び、2019年末までに厳選された本番環境において最低15件のユースケースを目指すとしている。
初期パートナーの2社であるマイクロソフトとBMW Groupは、自動車産業以外の企業も含め、さまざまな製造業者やサプライヤーにコミュニティへの参加を呼びかけている。