宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月2日、小惑星探査機「はやぶさ2」の次のミッションである「クレーター形成実験」における衝突装置(SCI)に関する詳細な運用時刻を明らかにした。

従前のとおり、運用自体は4月4日より開始される。4日12時(日本時間)に高度20km地点に到着。ここで最初の降下開始の可否判断(Gate1)を実施。その後、同日23時37分(同)に高度5kmに到達、降下継続の可否判断が行われる(Gate2)。そして翌4月5日の9時44分(同)、SCIの分離を行う最終判断を実施(Gate3)。その後、11時13分(同。はやぶさ2の機体時間としては10時56分)にSCIの分離を実施し、その後、はやぶさ2は爆発の影響範囲からの離脱行動に移り、その途中の11時31分(同、はやぶさ2の機体時間としては11時14分)に分離カメラ(DRAM3)の切り離しを行い、同11時53分(同、はやぶさ2の機体時間としては11時36分)にSCIが作動するといった流れとなる。はやぶさ2の状況については、その後の13時32分(同)に通信(Gate5)を行うほか、14時52分(同)にも状況確認を行う予定(Gate6)としている(Gate4は定義されていない)。

  • はやぶさ2

    衝突装置(SCI)の運用スケジュール (C)JAXA

なお、今回公開された時刻は、あくまで4月2日時点のもので、最終的な計画や運用当日の状況によって変化する可能性があるという。

  • クレーター生成領域

    クレーター生成領域 (C)JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研