Kofaxは4月2日、最新のRPA(Robotic Process Automation)ソリューションとなる「Kofax RPA 10.4」を発表した。今回、新たに加わる機能はオートマティック・プロセス・ディスカバリーと、Git(プログラムの変更を追跡するオープンソースのバージョン管理システム)を持つロボティック・ライフサイクル・マネジメント、コグニティブ・ドキュメント・オートメーションとなる。
オートメーテッド・プロセス・ディスカバリーは、対象の業務プロセス、アプリケーション、またデスクトップや社内外のビジネスアプリケーション、リファレンスサイトを通じて行われる人的操作などのアクションの記録、マッピング、解析を行う。
また、既存のプロセスやタスクに関するインサイトを提供し、RPAロボットで代行できる反復的なタスクを見極め、複数の複雑なアプリケーションを扱うRPAロボットの設計において人が持つ創造性や知恵の活用、容量および例外経路解析により、RPAロボットをより迅速かつ正確な設計、日常業務に影響を与えることなくユーザの操作データを記録するローインパクトのプロセス・ディスカバリーを可能としている。
ロボティック・ライフサイクル・マネジメントは、数百台から数千台のエンタープライズRPAロボットの展開を管理するGitバージョン管理システム(VCS)に基づいた統合型の機能。
VCSはRPAロボット、スニペット、リソース、スケジュールの管理を支援し、開発、テスト、生産環境などの異なるソース管理リポジトリ間の同期を行い、単一の管理コンソールによりエンタープライズ全体のロボット管理を行うことで費用対効果の最大化、異なるロボットのバージョンを容易に比較して相違点を追跡しトラブルシューティングに要する時間の短縮、・迅速かつ容易にロボットを比較して相違点を見極め、重複を除外し、RPAロボットの展開に先立ってアプリケーションの競合を回避することができるという。
コグニティブ・ドキュメント・オートメーションは、AIベースのインテリジェンスを利用して、文書などの非構造化データを学習、処理し、機械学習解析により、複雑な文書処理から曖昧さをなくす。これにより、多くの文書や電子データを速く処理することで、文書およびデータ処理の生産性を向上するほか、文書ベースおよびデータ集約型の業務プロセスにおいて、データの品質を改善しエラーや例外を削減、コンプライアンスを確保することで、顧客エンゲージメントの強化を可能としている。