ルネサス エレクトロニクスは、3月30日付けでIDTの買収を完了したことを発表した。今後は、ルネサス製品とIDT製品を組み合わせた、多種多様な先端技術や組み込みソリューションの提供が可能になるとしている。
具体的には、両社の統合により実現する技術面での強みの事例を紹介する15種類の「ウィニング・コンビネーション」を作成。具体的には、車載インフォテインメントシステムやダッシュボード向けのIDTの車載タイミングデバイスとルネサスのSoC、R-Carの組み合わせ事例、空調などのスマートビルディング向けのIDTのガスセンサとルネサスのマイコン組み合わせ事例などとなっており、自動車分野向けに3種類、産業用IoT(IIoT)向けに7種類、社会インフラ向けに5種類という内訳となっている。
なお、ルネサスでは今後、IDTの統合をスムーズに進めていくことで成長機会の創出を図っていくとするほか、IDTが提供してきたさまざまなアナログ・ミクスドシグナル製品の技術サポートならびに将来の製品開発について継続して行っていく予定としている。