NTT コミュニケーションズ(NTT Com)は3月29日、自然言語解析技術を活用したAIサービス「COTOHA」シリーズの新サービスとして、AIが自動で文字起こしや翻訳を行う議事メモ作成サポートサービス「CCOTOHA Meeting Assist」を発表した。価格は初期費用は無料、月額3万5000円(税別、1CPU・8GB含む)~。

  • 利用イメージ

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新サービスは、会議や打ち合わせなどの音声がリアルタイムでテキスト化され、ミーティング画面に表示されるほか、会議の場にいないメンバーもテキストチャットでミーティングに参加することが可能。また、日本語から外国語、外国語から日本語への即時の翻訳ができるため、グローバルなビジネスにも活用できるという。

  • ミーティング画面

    ミーティング画面

議事メモ管理画面では、発言の一覧表示や編集、音声ファイルの再生ができるほか、会話内容から自動的に抽出したタスクや重要な発言を簡単な操作で議事に転記することが可能なため「明日までに見積書を作る」といったようなToDoや決定事項の抜け漏れを防ぎやすく、業務の進捗管理ができる。

  • 議事メモ管理画面

    議事メモ管理画面

さらに、専用の機器は不要とし、インターネットに接続したパソコンやスマートフォンだけで利用でき、設備投資などの初期費用が不要であり、月額費用のみでご利用することが可能。加えて、会話内容の音声データや議事メモのテキストデータは、専有のクラウドサーバに保管されるため、重要な情報もセキュリティを確保しているという。

なお、月額料金のほかにオプションメニューとしてCPU・メモリの追加が1CPU・8GBごとに1万円(税別)、ディスク容量の追加が10GBごとに1000円(同)となる。

これまで同社では、2016年に人間らしい対話をAIが行う「COTOHA Virtual Assistant」、2017年にAIボットサービス「COTOHA Chat & FAQ」、2018年に高精度の自動翻訳が可能な「COTOHA Translator」、日本語辞書・自然言語処理を活用したAPIプラットフォーム「COTOHA API」、2019年3月には同プラットフォームの音声認識APIを提供している。

今回、Meeting Assistの提供開始に続き、4月上旬には蓄積された音声ファイルを分析に利用しやすいテキストファイルに変換する音声マイニングサービス「COTOHA Voice Insight」を提供開始し、2019年度内にはAIが文書を読解して質問に答えるチキ支援サービスやVirtual Assistantの最新版の提供開始を予定している。

NTT コミュニケーションズ アプリケーション&コンテンツ・サービス部 AI推進室 室長の三竹保弘氏は「今後、電話のサービスや認証サービスなどの既存サービスや、BoxやSalesforceをはじめとしたツールとの連携をはじめ、“AI Everywhere”をキーワードにCOTOHAシリーズの多様な組み合わせを考えていく」と、話していた。

  • NTT コミュニケーションズ アプリケーション&コンテンツ・サービス部 AI推進室 室長の三竹保弘氏

    NTT コミュニケーションズ アプリケーション&コンテンツ・サービス部 AI推進室 室長の三竹保弘氏