オウケイウェイヴのグループ会社でブロックチェーン技術を活用した戦略開発センターのマレーシアのOK BLOCKCHAIN CENTRE(OBC)は3月28日、同社グループのブロックチェーン開発プロジェクト「Thor's Hammer(トゥールハンマー)」の製品化第1弾として、ブロックチェーン技術を用いた電子投票アプリケーション「BCvote」を開発したと発表した。

今回、OBCが開発したBCvoteはブロックチェーン技術を活用してシステムを構築することにより、有権者が投票窓口や選挙役員などの第三者を介在させることなく、電子投票にかかわる一連のプロセスを安全に実行し、かつ第三者に改ざんされるリスクなく投票内容を記録できるという。電子投票のコストを削減しつつ安全に実施できることにより、従来以上に投票行動への参加を促進していくことを可能としている。

BCvoteは、イーサリアム・プラットフォーム上に構築し、イーサリアム・プラットフォームを使用するメリットとして、高度な分散処理により、投票内容の追跡や改ざんへのリスクヘッジが可能であるほか、イーサリアムが備えるスマートコントラクト機能で有権者が正しく投票権を有しているかの判定や、不正行為の監視をしながら投票を実行するまでのプロセスを実現しているという。

OBCでは、同アプリのさらなる開発を進めており、ブロックチェーンの特徴の1つであるトークン発行機能をスマートコントラクト機能と組み合わせることなど、さまざまな用途を想定した機能実装を予定している。