東芝デバイス&ストレージは3月28日、車載電動ポンプなどに使用されるブラシレスDCモータ(BLDCモータ)をセンサレス制御可能なプリドライバIC「TB9062FNG」を開発、即日サンプル出荷を開始したと発表した。

同製品は、高機能なマイコンやソフトウェアを用いずにPWM入力のみでBLDCモータを制御することを可能とするプリドライバで、従来品に対し、バッテリー電圧に応じ出力Dutyを補正する起動時自動Duty生成機能、出力Dutyの急変を抑制し、脱調を防止するソフトスピードチェンジ機能を追加したことで、より安定したモータ制御を可能とした。

また、バッテリー電圧の過/減電圧、過電流、過熱の検知機能を搭載するなど、各種の異常を検出することも可能となっている。さらに、ハードウェアのロジック回路で制御するため、ソフトウェア開発も不要となっている。

動作周囲温度は-40~+125℃と車載に適用可能であり、同社では車載用電動ウォーターポンプ、車載用電動オイルポンプ、車載用燃料ポンプ、車載用各種ファンといったアプリケーションでの適用に向いているとしている。

なお、同製品は2019年12月から量産出荷を開始する予定となっている。

  • プリドライバIC「TB9062FNG」

    プリドライバIC「TB9062FNG」のパッケージ画像