ルネサス エレクトロニクスは、3月22日(米国時間)にルネサスがIDTを買収することに関し、対米外国投資委員会(CFIUS)から調査の完了と安全保障上の問題がない旨の通知を受領したことを受け、一般的な買収手続きを終えることを前提として、2019年3月30日に同買収が完了すること、ならびにそれを踏まえ、新たな役員・組織体制を構築し、「One Global Renesas」を加速していくことを明らかにした。
具体的には、IDTのExecutive Vice President, Global Operations and Chief Technology OfficerのSailesh Chittipeddi(サイレシュ・チッティペディ)氏が3月30日付でIDTのPresident and CEOに就任すると共に、ルネサスの執行役員常務に就任する。
また、IDTとの統合にあたって、効率性と迅速性の追求を狙い、自動車向け以外の産業やインフラなど幅広い分野向けの事業を担う、現行の「インダストリアルソリューション事業本部(IBU)」と「ブロードベースドソリューション事業本部(BBU)」を統合、2019年7月1日付で「IoT・インフラ事業本部(IIBU)」として発足させ、自動車向け事業を担う「オートモーティブソリューション事業本部(ABU)」と並ぶ2本目の事業の柱とするとしている。
このIIBUは、Chittipeddi氏が統率する予定で、IBUとBBU、そしてIDTの統合によるデジタルとアナログのシナジー発現を加速していくとしている。
なお、これまでインダストリアルソリューション事業を牽引してきた同社執行役員常務 兼 インダストリアルソリューション事業本部 事業本部長の横田善和氏は3月31日付けで退任し、4月1日からはフェローに就任する予定だという。