NECは、5年間の長期供給と、供給終了から最大10年間の長期保守を行うデスクトップ型ファクトリコンピュータの新製品として「S36W/S37K/D28U」の3機種を発売すると発表した。

これらの製品は、従来製品と同じ筐体サイズに最大4台のHDDまたはSSDの搭載、ホットスペアに対応した多様なRAID設定(RAID0/1/5/6/10)など、ストレージ機能を強化。ストレージの種類も、従来の500GB HDDに加え、2TB HDDや100GBもしくは500GB SSDの選択も可能となった。

また、フルサイズの補助電源を必要とする拡張ボードを含めて最大7枚搭載でき、社会インフラシステムや工場内工程監視システムで使用されるカメラや計測器など各種業務機器と接続する必要がある大容量データの蓄積が必要な用途に広く活用できるようになった。

さらに、10GBASE-TのLANボードを追加することも可能となり、大容量データの高速通信を実現できるようになった。

なお、標準構成はメモリ4GB、SATA HDD 500GB×2(ミラーリング)、DVD-ROM、Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSBで、価格は54万5000円(税別)から。同社では、発売5年間で50億円以上の販売を目指すとしている。

  • S36W

    ファクトリコンピュータ「S36W」(Xeon E3-1275 v5(3.60GHz)搭載モデル)の概観