PyPyチームは2019年3月24日(米国時間)、「PyPy Status Blog: PyPy v7.1 released; now uses utf-8 internally for unicode strings」において、Pythonインタプリタ実装系PyPyの最新版となる「PyPy v7.1」の公開を伝えた。

PyPy v7.1における主な特徴や変更点は次のとおり。

  • Unicodeに関する内部表現のリファクタリングを実施し、UTF-8への移行を実現。文字列からUnicocdへと変換するといった処理を削除することで処理の高速化を実現
  • ctype構造体および配列を使うことでバッファプロトコルの使用を改善
  • CFFIバックエンドをバージョン1.12.2へアップデート

プロダクトしては次の2つのプロダクトが含まれており、2つのブランチに対する代替候補として提供されている。

  • PyPy2.7 - Python 2.7に対応するプロダクト
  • PyPy3.6-beta - Python 3.6に対応するプロダクト。まだ2回目のオフィシャルリリースであり、ベータの段階にあると考えられている

PyPyはトレーシングJIT技術を採用したPython実装系。高速に動作するという特徴があり、デフォルトのCPythonと入れ替えるだけで利用できるとを特徴としている。