LLVMプロジェクトは3月20日(米国時間)、「[llvm-announce] LLVM 8.0.0 Release」において、コンパイラインフラストラクチャLLVMの最新版となる「LLVM 8.0.0」の公開を伝えた。この最新版は過去6か月間に及ぶ開発の成果とされており、注目ポイントとして以下が挙げられている。
- ORC JIT APIにおける並列コンパイル機能
- WebAssemblyuターゲットを実験的機能から通常機能へ変更
- 自動変数を初期化するclangオプションの導入
- clang-clにおける改善された事前コンパイル済みヘッダのサポート導入
- /Zc:dllexportInlines-フラグの導入
- lldにおけるRISC-Vのサポート
- 各種バグの修正、最適化、分析機能の改善
LLVMは人気の高いコンパイラインフラストラクチャで、C/C++をはじめさまざまなプログラミング言語をサポートしている。コンパイル時に表示されるエラーメッセージや警告メッセージが理解しやすく、複数のベンダーが開発を支援している。デフォルトのコンパイラとして採用しているプロジェクトも多い。