Sambaチームは3月19日(米国時間)、「Samba 4.10.0 - Release Notes」において、Sambaの最新安定版となる「Samba 4.10.0」の公開を伝えた。これはSamba 4.10系の最初の安定版リリースとされている。
Samba 4.10.0の新機能や主な変更点は次のとおり。
- Python 3のフルサポート(Python 2もサポートされているが、デフォルトでのサポートはPython 3となる)
- KDCにおける事前forkモデルをサポート
- DCERPCにおける事前fork NETLOGONプロセスをサポート
- smdb.confにおける事前forkモデルのデフォルト値を1から4へ変更
- 事前forkモデルにおけてフェールプロセスの再起動機能を追加
- ドメインにおける一連のグループポリシーオブジェクトをXMLフォーマットの形式でエキスポートするためのsamba-tool gpo backupコマンドおよびその逆を行うsamba-tool gpo restoreコマンドを追加
- samba-tool group statsコマンドを追加
- samba-tool domain backupコマンドを機能拡張
SambaチームはSamba 4.10.0がPython 2をサポートする最後のバージョンになるだろうと説明している。Python 3とPython 2の双方を長期にわたってサポートすることはチームにおける負担が高いため、今後はPython 3のみをサポートするとしている。