台湾の鴻海精密工業傘下の半導体およびFPD製造設備メーカーFoxsemicon Integrated Technology(京鼎精密科技)は、中国江蘇州南京市浦口経済開発区の工業団地で、「京鼎天津半導体高端(ハイエンド)製造装置智能(インテリジェント)生産拠点」建設に3月18日付で着工したと中Nanjing Integrated Circuit Service Center(南京集成電路服務中心)および江蘇省人民政府台湾事務所が発表し、多数の中国メディアが報道した。南京市地方政府は、これで天津における集積回路製造のバリューチェーン構築が前進したとコメントしている。
京鼎精密科技は、427エーカーの土地に約39万m2の建物を2期に分けて建設し、第1期工事は2019年末に竣工、半導体製造装置や付帯設備、部材の生産を開始する予定である。京鼎精密科技は、いままで半導体製造装置や搬送装置の付帯設備や部材を主に設計・製造してきたが、鴻海精密工業の郭台銘(かく たいめい)会長は、今後、中国で先端半導体デバイス製造だけではなく、先端半導体製造装置製造にも本格的に乗り出す意向を表明し、着々と準備をすすめている。