NTT東日本、アクアビットスパイラルズ、エプソン販売、エヌケービーは3月11日、東京築地や函館において、訪日外国人観光客向けに、新たな飲食店プロモーションを行う実証実験を開始すると発表したが、3月19日、東京築地の実証実験の様子を公開した。
この実証実験は、スクリーンフィルムを貼った飲食店等の店舗ガラス面に、「ギガらくサイネージ」でコンテンツを投影することで、省スペースのサイネージ環境を実現するというもの。
デジタルサイネージは、短焦点のプロジェクタを利用し、店舗内からガラス面に投影する。しくみ上、昼間は目立たないので、夜間が中心となる。
実験が行われている「Smart Refund築地場外市場」は、店舗PRのほか、外貨両替優遇レートクーポンや傘の割引クーポン(雨天時)を発行する。
また、訪日外国人観光客に向け、画像認識AIの活用により保有のスマートフォンをかざすだけで、そのお店の情報が多言語で取得できるサービスも実施。これらの取り組みを通じて、技術検証および集客拡大についての効果測定を行っていく。
実験においては、NTT東日本がネットワーク環境(フレッツ光、ギガらくWi-Fi等)、クラウドサイネージ環境(ギガらくサイネージ、フィルムスクリーン等)の提供と運用サポートの実施、アクアビットスパイラルズが「スマートプレート」の提供および運用サポートの実施、エプソンがプロジェクタの選定・施工および運用サポートの実施(築地)、NKBが実証実験参加店舗の開拓、コンテンツ制作・プロモーション等のトータルコーディネーションを行う。
今後、実証実験の結果を踏まえ、ソリューションの本格展開の検討を行うとともに、商業施設や個人経営店舗等、様々な業種業態で簡易に利用できる新たなプロモーションソリューションへの展開を図っていくという。なお、提供価格は今後検討するとした。