DC ASIAとシュナイダーエレクトリックは3月18日、シュナイダーエレクトリックの小規模サーバルーム向けの局所空調機「InRow SC」に関する販売・保守パートナー契約を締結し、4月1日より販売を開始すると発表した。
InRow SCは、データセンターやサーバルームのITラック列内に組み込む局所冷却「InRow」シリーズの中でも、ラック1~10本程度の小規模サーバルームに適した冷却能力を備えたモデル。室外機が不要なため、配管工事など既存サーバルームの改修工事を行うことなく、熱だまりの解消や空調効率の改善を可能としている。
昨今のIoTやAIなどの発展によりデータ活用が進む状況下において、通信の遅延や情報セキュリティの観点から、利用者やデータ発生端末の近くでデータ処理を行う「エッジコンピューティング」の重要性が再認識されており、そのようなシステムが設置されるサーバルームでの需要を見込み、DC ASIAがInRow SCを日本国内で先行して販売をする。
今回のパートナー契約を機に、両社は互いの知見を活かし、サーバルームの安定運用、エネルギー効率化、運営効率化に貢献するという。DC ASIAでは、オフィス移転を計画している企業やクラウド化が進みラックの統合・整理を計画する企業などを対象に初年度で50台の販売を目指す。