デルとEMCジャパンは3月19、エンタープライズ向けオブジェクトストレージ「Dell EMC ECS(Elastic Cloud Storage)」の最新バージョン「Dell EMC ECS 3.3」を発表した。価格は「Dell EMC ECS EX300」(5ノード最小構成)で1688万4562円(税別、保守・導入サービス費用は除く)。
ECS 3.3は、クラウド同様の機能と使いやすさで非構造化データを取り込み、格納・保護・管理しつつ、エンタープライズレベルで求められる法規制への適合・認証により、データの安全性が求められる企業環境にも適用できるという。
外部キー管理やSTIG Hardening、NFS WORMコンプライアンスといったエンタープライズレベルの強化機能が利用でき、データ資産の保護をサポートするほか、容量モニタリングの強化、カスタムアラート、評価指標エクスポートなどにより、データへの可視性を向上させており、ストレージ管理者は正確な容量増加予測ができ、データの可用性とピーク時のシステムパフォーマンスを事前に確保を可能としている。
また、Amazon S3が提供する機能と同様のプレフィクスサーチ機能(前方一致検索)やS3 Listコマンド実行時間の短縮など、短時間でデータから新たなインサイトを得られるという。
さらに、保持ポリシーのシームレスな移行とクラウドゲートウェイツールの統一を通じて、「Dell EMC Centera」などのレガシーオブジェクトプラットフォーム向けに合理化されているプラットフォームのモダナイズ機能を活用することでインフラストラクチャをモダナイズし、生産性に影響を与えることなく最新の「ECS」プラットフォームに移行することができるほか、パブリッククラウドサービスよりも低いコストで、高いデータコントロールを可能としている。